カニで一流選手を釣った「ガイナーレ鳥取」、お金は無くとも一流選手獲得可能？

　　　　　　　　　　　サッカーＪ３の＜ガイナーレ鳥取＞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カネはなくとも

　　　　　　　　　　　　カニで大物助っ人を釣る


　◇寄付でフェルナンジーニョ選手を獲得

　補強選手の獲得資金を寄付してくれた人に

カニなどの海産物を贈るプロジェクトを始めた

サッカーＪ３「ガイナーレ鳥取」が資金集めに成功

Ｊ１ガンバ大阪などで活躍した

ブラジル人のフェルナンジーニョ選手（３３）を獲得した。

プロジェクトにはわずか半月で１３３８万円が寄せられ、

交渉がスムーズに進んだ。

カニで狙い通りの大物を釣り上げた形となる

岡野雅行ゼネラルマネジャー（ＧＭ）は

「予想以上の反響」と笑いが止まらない様子だ。



プロジェクトは、

岡野ＧＭが日本有数の漁港である鳥取県・境港の漁師から

「金はないが魚ならある」と聞いたことがきっかけ

現役時代に「野人」の異名を取った岡野ＧＭにちなみ、

「野人と漁師のツートッププロジェクト」と名付けた。

５月末から１口５０００円で寄付を募り、

２口ごとに格安で提供されたカニや干物など

（市販価格で５０００円相当）を贈っている。

出足は好調で、１６日までに全国から２６７７口が寄せられた。

ガイナーレ鳥取はＪ３への降格でＪリーグからの配分金や

スポンサー料が減っており、寄付はまさに「恵みの雨」だ。


　フェルナンジーニョ選手は攻撃的ＭＦで２００４年にガ大阪に加入

０５年にはリーグ戦初優勝に貢献し、

Ｊリーグのベストイレブンに選ばれた。

日本ではＪ１、Ｊ２計６チームで通算２０１試合４８得点を記録しており、

攻撃力に課題があるガイナーレに必須の選手

ブラジルでプレーしていたが、４月に現地シーズンが終了し、

移籍が実現した。


クラブ側は獲得費用を明らかにしていないが、

契約期間がシーズンの約半分で移籍金も不要なため、

契約金や年俸などの総額は５００万円程度で

収まるのではないかと推定される。


　１７日に記者会見した岡野ＧＭは

「寄付の受け付けは今月末までだが、更なる補強も考えたい」と満面の笑み


フェルナンジーニョ選手は

「得意のドリブルからゴールを量産して、Ｊ２昇格に貢献したい」と

意気込みを述べた。

来月２０日の第１８節、アウェーのＡＣ長野パルセイロ戦から出場する予定だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（毎日新聞 6月18日配信を引用）

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